2016年11月2日水曜日

誕生日

歓楽街にネオンがともる頃

自動販売機に背中をくっつけて

ボンヤリ通りを眺めてた

こうしていると少しは温かいんだ


あたしは背がひくいから

ヒールの高いブーサンを履いている

エアロビ続けてるから

豹柄のミニスカの脚は自信がある

裏通りの安いバーからオッサンが出てきて

あたしは派手な色の紅ぬった唇すぼめて

可愛い女の子風にほほ笑んでみせる


フラフラ千鳥足のオッサンは立ち止まった


あたしは両手でミニスカの尻をなぜて

何食わぬ顔で裾をゆっくり捲ったんだ


オッサンはノーパンのあたしに一目惚れ

しきりに名前を聞かれてうさぎって答えて

オッサンはあたしの手を握って放さない

二人で手をつないでいつものホテルに歩いた


名前のつぎはしつこく年齢を聞くから

仲良くなったら教えると胡麻化した

オッサンは歩きながらずっと話してる

あたしは歩きながらずっと頷いている


オッサンはあたしが気に入って肩を抱いて

あたしもオッサンにピッタリくっついた

オッサンの手があたしの胸元をまさぐって

あたしはされるまま乳房を揉まれてる


熱くなったオッサンが通りの角で抱き付いて

そのまま唇が重なって舌と舌を絡め合った

あたしはオッサンの寂しい手をとって

ミニスカの前を好きなだけ触らせたんだ


すっかり興奮状態のオッサンの背中を押して

「ここに入ろう」とホテルに連れ込んだ


オッサンが背中を丸めて部屋代を払って

フロント係に同伴者の年齢を確認されて

あたしは適当に書いてとウインクした


明るいフロアの壁鏡にあたしが写ってる

そうだった今夜はあたしの四十歳の誕生日・・・

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